コペル書評

読んだ本の感想をメモ。ときどき映画も。

2017-01-01から1年間の記事一覧

仕事は楽しいかね? | 自己啓発書の傑作

「仕事は楽しいかね?」を久しぶりに読む。これで3回目。 自己啓発書の傑作として有名な本だけど、たしかにこの本は繰り返し読み返したくなる。 仕事は楽しいかね? (きこ書房) 作者: デイル・ドーテン 出版社/メーカー: きこ書房 発売日: 2015/01/20 メデ…

脳はなぜ「心」を作ったのか | 受動意識仮説は自己監視からの解放

受動意識仮説をテーマにした本。 人間は自分が意図するより前に体が動いている。つまり、体が動いてから、自分の意図で動かしたかのように錯覚する。 脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫) 作者: 前野隆司 出版社/メーカー:…

ボーン・アイデンティティー | 何も考えずに楽しめる

映画「ボーン・アイデンティティ」を観たので感想をメモ。 記憶をなくした男が、自分の正体を求めて手がかりを追う物語。 ボーン・アイデンティティー (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログ (1件) を見る サスペンス・…

リミットレス | 潜在能力を発揮する夢物語

映画「リミットレス」を観たので感想をメモ。 主人公は脳の力を100%発揮する薬を手して、どんどん成り上がるが・・・といったストーリー。成り上がるシーンは爽快感がある。 リミットレス (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Amazonビデオ この商品…

パンドラム | 船内サバイバル

アマゾンビデオで映画「パンドラム」を観たので感想をメモ。 地球から惑星タニスへの移住を目指すSF映画。 パンドラム (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 宇宙船の密室劇が好きで、SF映画をときどき観たくなる…

禅 | 現世の救いはいかに可能か

アマゾンビデオで「禅」を観たのでメモ。 禅宗の1つで、日本における曹洞宗の開祖である道元の人生を映画にしたもの。 映画として純粋に面白かった。 禅 ZEN 発売日: 2015/09/21 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る この歳になって、禅や仏…

ヘルレイザー | この世界観に酔えるかどうか

アマゾンビデオで「ヘルレイザー」を観たので感想をメモ。 ホラー映画というより、ダークファンタジーもの。 ヘルレイザー (字幕版) 発売日: 2017/02/27 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る ヘルレイザーが公開されたのは1987年。 当時、子…

ガンがゆっくり消えていく | ガンは治って当然

私の叔母は40代のときにガンで亡くなっている。 日本人の2人に1人はガンになるし、ガンは死因のトップ。 この歳になってガンを身近に感じることがあり、ガンについての心構えを知りたくて、ときどきガン関連の本を読んでいる。 ガンがゆっくり消えていく…

俺はまだ本気出してないだけ | 娘のキャラがいい

迷える中年の映画「俺はまだ本気出してないだけ」を観たのでメモ。 会社をやめて自分探しをする中年の物語。 漫画家を目指すことにしたけど、現実は厳しい。 俺はまだ本気出してないだけ 発売日: 2013/12/19 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを…

SCOOP! | ラスト30分問題

福山雅治の映画「SCOOP!」を観たので感想をメモ。 芸能スキャンダルを狙うカメラマンが、押し付けられた新人を相棒にして、スクープを狙う。 SCOOP! 発売日: 2017/03/29 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 前半はエンターテイメントとして…

東京難民 | 若い頃に親の庇護がなくなったら誰でも

映画「東京難民」を観たので、感想をメモ。 大学生の主人公が、学費未納により除籍される。その後、ネットカフェ難民となって、坂道を転がるように転落していく。 東京難民 発売日: 2017/04/10 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る ネットカ…

その夜の侍 | 退屈な日常の輪廻から抜け出る

映画「その夜の侍」を見たので、感想をメモ。 ひき逃げで妻を殺された中年男が、出所した犯人をつけねらうストーリー。 その夜の侍 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 実力派の俳優陣が揃って出ていることで話題になった。 堺雅人、山田孝…

ホームレス作家 | ドキュメントの凄み

困窮の中でホームレスになり、足掻いた日々を記録した本。 作家という職業の不安定さ、ホームレス生活の過酷さ、家族関係の難しさ等、読みどころが満載。 ホームレス作家 (幻冬舎アウトロー文庫) 作者: 松井計 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2002/12 メデ…

プリンセス・マサコ - 菊の玉座の囚われ人 | 伝統への無力感 

オーストラリア人の著者が、日本の皇族について書いた本。メインテーマは雅子妃だが、幅広く書かれている。 本書が(洋書で)刊行されたときに宮内庁が抗議して、日本での翻訳書が発禁処分になった。たしか10年以上前だったと思うが、ずいぶん話題になった…

熟年売春 | 悲惨さというより、たくましさを感じる

40歳前後(アラフォー)の女性が、なぜ売春をするのか。 この本は、多くの売春婦、風俗嬢、ピンクコンパニオンたちにインタビューしながら、その実像に迫っている。 熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実 (ナックルズ選書) 作者: 中村淳彦 出版社/メーカー…