コペル書評

読んだ本の感想をメモ。ときどき映画も。

2018-01-01から1年間の記事一覧

江戸時代の「不都合すぎる真実」 | よく考えれば良い時代なわけがない

徳川幕府を転覆した明治政府は、当然ながら自分たちの行動を正当化する。 江戸時代は酷い時代だった、江戸時代の民衆は悲惨だったと伝える。 そして「貧農史観」ができあがる。 しかし、最近は、江戸時代を見直す風潮になっている。 江戸時代は平和な時代だ…

鬼畜の家 | 悲劇の連鎖が浮かび上がる

本書は、子どもの虐待死事件について調べたノンフィクション。 犯人である親の実像に迫っている。 わが子を殺すような犯人は、いったいどういう人間なのか。取材によって生い立ちや人間関係が見えてくる。 過去5年読んだ本の中で、1,2を争う衝撃だった。 …

7日間起業 | 切羽詰まって7日間で作ったサービスで成功

「7日間起業」という起業本を読んだのでメモ。 最初の章に書いてある著者の起業ストーリーが面白い。 7日間起業――ゼロから最小リスク・最速で成功する方法 作者: ダン・ノリス,平野敦士カール 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2016/11/18 メディア: …

世界システム論講義 | 歴史を動かすのは何か

世界システム論講義を読んだのでメモ。 歴史というと、政治家の名前ばかり覚えさせられるイメージがある。 そのため、あたかも政治家(権力者)が歴史を作っているかのような錯覚がある。 世界システム論は、そういった歴史観を根本的に覆す内容。 世界シス…

プリズナーズ | 囚われがテーマの上質サスペンス

プリズナーズという映画を観たのでメモ。 感謝祭の日に幼い娘が姿を消す。容疑者として逮捕された青年は知的障害を負っていると判断されて、釈放される。 父親はその容疑者の一言から犯人であると確信して、暴走していく。 こんなストーリー。 プリズナーズ(…

イミテーションゲーム | 悲劇のアイコン

映画「イミテーション・ゲーム」を観たのでメモ。 アラン・チューリングを描いた作品。 イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版) 発売日: 2015/10/02 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログ (3件) を見る 第二次大戦中にドイツの…

アメリカン・ドリーマー 理想の代償 | 既存業者の嫌がらせに苦しめられる

1981年のNYが舞台。 石油業界で事業を拡大する主人公アベルが、様々な危機に直面する。 アメリカン・ドリーマー 理想の代償(字幕版) 発売日: 2016/03/02 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 主人公アベルはヒスパニック系の移民だが、石油業…

8ヶ月ぶりに再開

約8か月ぶりの更新。 更新が途切れた理由は、特に私生活で何かあったわけではない。 つくづく、ブログ更新の難しさを痛感した。 たまたま更新できない日々が続いた。↓感想を書きたい本がたまってしまった。↓まとめて記事を書くのが面倒になってしまった。 こ…