コペル書評

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石田徹也全作品集 | 現代の閉塞感がびんびん伝わる

石田徹也という画家を最近知った。

一度見たら忘れられない強烈な印象を残す画家。

絵を見た瞬間に「石田徹也」という名前が浮かぶほど、個性的なスタイルを確立している。

彼は若くして他界している。踏切事故ということだが、作風からして自殺ではないかと直観的に感じてしまう。(明確にそう伝えたメディアはなかったと思う)

彼は生前から一定の評価をされていたが、亡くなってから数年後にテレビ番組が組まれて知名度が上がったという。

 

石田徹也全作品集

石田徹也全作品集

 

 彼の絵は、以下の公式ホームページでも見ることができる。


上記の作品集には、大きな画像で、かなり数多くの作品が掲載されている。図書館で見たのだが、くらくらするような目まいを覚えた。

超現実的な描写がされているのだが、すべての絵に共通しているのは、閉塞感だろうか。

切ないほどの閉塞感であり、絵を見ていて「のめり込んだら危険ではないか?」という防衛反応すら呼び起こされたほど。

とにかく、彼のような絵は見たことがない。

彼が長生きして、作風の変化を観たかったけど、早世したのは本当に残念でならない。

多くの人に彼の作品を見てほしいと思った。