商人道のススメ | 武士道への憧れがひっくり返る
サッカー日本代表は「サムライブルー」、野球の日本代表は「サムライJAPAN」。こういったネーミングからもわかるように、日本では武士道への憧れが根強い。
私自身も戦国時代物が大好きなのだが、本書を読んで衝撃を受けた。
本書は武士社会と商人社会を対比させながら、その価値観の違いを比較していく。
武士と商人は違う世界に生きている
武士は特定の縄張りを支配することで生計を立てるものであり、閉鎖空間に生きている。同じ縄張りに生きている仲間の目が倫理の基準となる。外の人に対しては、徹底して組織防衛に図るため、普遍的な倫理観がない。
商人はまったく未知の他者との売買によって生計を立てるので、開放空間に生きている。不特定多数と交渉するので、誰にでも通用する正しい行為(誰からも信頼される行為)が倫理の基準となる。
ここまで書いてわかるように、本書では武士社会を倫理的に劣っているとして、商人道をススメている。
本書のベースになっているのは、ジェイコブズの「市場の倫理 統治の倫理」という本。
- 作者: ジェインジェイコブズ,Jane Jacobs,香西泰
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2003/06
- メディア: 文庫
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日本の「武士と商人」に限ったことではなく、実際はどんな文化においても両者の倫理がある。
これは自然発生的に(必要性があって)成立するものなので、どちらか一方が正しいという話ではない。両者の倫理が入り乱れたときに腐敗が起きるとされる。
人間は閉鎖空間で生きる
ところで、よく考えてみると、ほとんどの人は生まれてから死ぬまでずっと閉鎖空間で生きているのではないだろうか。
家族という閉鎖空間から始まり、学校という閉鎖空間、会社という閉鎖空間などなど。不特定多数との交渉によって生計をたてるなんて、むしろ少数派だ。
ビジネスをやるにしても、どこかの企業に就職するなら、組織で生きる倫理が求められる。商人道よりも武士道が幅をきかせてくることだろう。
人間は集団を作った方が何かと有利なので、むしろ武士社会のような狭い「身内集団倫理」が多数派なのだ。
商人道の「開放個人主義倫理」なんてものは、個人で世界と向き合って生計を立てることであり、きわめて特殊なもの。
ネットの出現によって就職しない生き方が増えてきたけど、多くの若者は「家族」という閉鎖空間をセーフティネットにしているわけで、商人道(という倫理観)に生きている人は少ない。
今から50年後になったら人々の働き方も変わって、驚くほど商人道が重きをなしているかも知れないけど。
サムライが人気の理由
映画・漫画・小説・テレビドラマでは、歴史物といえばサムライが主人公のものばかり。カッコいい商人が主人公の話って、ほとんど見たことがない。
これは当然であって、ほとんどの人が閉鎖空間に生きているわけだから、サムライに感情移入しやすいのだ。
組織の理不尽に必死に耐えて、家族のために働いているからこそ、「たそがれ清兵衛」に涙できる。
数年前に流行った「半沢直樹」も同様に、銀行というムラ社会の闘争を描いたからこそ人気が出た。「半沢直樹」はほとんど時代劇であり、今思えば本当に狭い閉鎖空間の闘争劇だった。
そして思うのは、歴史物といえば武士ばかり出てくるのは、現代のクリエイターの怠慢だと思う。歴史は多様な生き方の記録なのに、パターン化された人物しか物語に出てこない。
これからは闘争も復讐もいらない。開放空間に生きる主人公の物語が流通すべきだ。本書「商人道のススメ」を読んで、つくづくそう思った。
ウェブで一発当てる方法 | 1サイトの広告収入で大儲けは無理
WEBデザイン会社のカヤックが今までにつくったコンテンツとか、他のヒットサイトのインタビューを通して、いかに稼げるWEBコンテンツを作るか探っている。
カヤックと言えば、遊び心に満ちたWEBサイトに特徴があって、受託開発のWEB制作会社として有名。
しかし、カヤックが運営するWEBコンテンツは、いまいちパッとしたものがないような気がするには、気のせいだろうか。(受託開発の評価は高いし、最近はアプリで稼いでいるらしいが)
本書も小粒なコンテンツばかり。他社インタビューにしても、「ルー語変換」みたいな個人運営の素朴なお遊びサイトが多い。
だからこそ、個人で一発当てたい人にとってはリアルかもしれない。2008年の刊行ということで、変化の早いWEB業界にとっては古い情報だけど、いろいろ参考になる部分はあった。
大きく稼ぐのは無理
結論をいえば、1つのサイトで大きく稼ぐのは無理ということがわかる。
なぜなら、仮に月間30万PVのWEBコンテンツを作っても、マネタイズ方法が広告しかないわけで、月収10万円とかそんくらいが限界なんです。
本書に掲載しているヒットサイトにしても、1ヶ月の収入は10万程度のものばかりだった。
マネタイズの提案としては、カヤックがそうであるように、話題になるようなヒットサイトを作ることで、受託開発の仕事につなげるというもの。
要するに、サイトからの収入だけでは限界があるということ。
ここで誰でも思いつくのは、数多くのサイトを作れば、累積で稼げるのではないかということ。実際、カヤックはBM100とかいう大量のサイト制作のプロジェクトをやったみたいだけど、人気サイトというのは簡単に量産できないのだった。
そのあたりの現実が実によくわかる良書といえる。ただ、個人レベルでも、そこそこ話題になるサイトを作れるのがWEBだし、それをなんとか収益につなげる方法もあるかも知れないので、まったく夢がないわけでもない。そのあたりのゆるい感じが良い。
アプリもいずれは稼げなくなる
コンテンツで稼ぐといえば、最近はもっぱらスマホアプリが話題になっている。スマホ業界はWEB業界ほど成熟していないだけに、まとまった金を稼ぎやすいかも知れない。
しかし、いずれはWEB業界と同様に、大量のアプリの乱立によって、そうそう収益化できない時代がやってくるはず。
それこそWEBコンテンツと同じで、ヒットアプリを作れば多少の金にはなるけど、大きく稼ぐことはできないという時代がくる。
継続的に稼ぐには、やっぱり広告以外の収益方法をいかに確保するかにかかっているのではないか。
或阿呆の一生(まんがで読破)|死に至る芥川の軌跡
- 作者: 芥川龍之介,バラエティアートワークス
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2009/11/30
- メディア: 文庫
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「或阿呆の一生」は芥川龍之介の短編。その原稿は芥川の自殺後に見つかったという。彼の自伝だとされる。
本書は「まんがで読破」シリーズの一冊で、「或阿呆の一生」を漫画化したもの。
このシリーズは今まで40冊くらい読んできたけど、一生読まなかったはずの文学作品に出会えるので感謝している。漫画は素晴らしいとつくづく思う。
ところで、芥川の死といえば「ぼんやりとした不安」という言葉が有名だけど、この作品を読むと死に至る軌跡が克明につづられている。
芥川が苦しんだこと
芥川は養子だったので、周囲の大人にわがままが言えなかった。そのため、他者との関係で常に追従的になり、自我形成にかなり困難を抱えていたらしい。
不快な関係を捨てることができない、開き直ることができない。そんな窒息感をずっと抱えこんだ。心身の不調は、そのへんにも原因がありそう。
しかし、芥川の自殺の大きな要因は、自らの作品を信じられなくなったことだと思われる。
精神的に困難を抱えていた芥川は、創作活動が救いだった。なのに、自分の作品を信じられなくなった。
なぜなら、あまりに激しい酷評に直面したから。童話ちっくな話が多いだけに、当時は芥川を軽んじる評論家が多かった。人気作家だったので妬みもあっただろう。
評論家たちは芥川の文学的価値を全否定し、その批判に晒され続けた芥川は、徐々に自分が信じられなくなって書けなくなった。
芥川にとって「運」がなかったのは、文学界の保護者であった夏目漱石が40代で他界したこと。芥川を守っていた大御所がいなくなったことで、文壇で孤立無援になった。
創作する人たちの苦しみ
芥川の作品を激しくバッシングしていた有象無象の人間たちは、歴史の闇に埋もれて、残ったのは芥川の作品。当時の評論家のことなんて誰も覚えていない。しかし、芥川はその酷評に苦しみぬいて自殺した。
なんか、ニーチェの「弱い者たちの攻撃から、強い者を守らなければならない」という言葉を思い出すわ。しょーもない非才な人間たちに、才ある人が殺されたことになる。
そもそも、作品の出来不出来なんてどうでもいい。その作者は苦しい人生の「救い」として創作しているかもしれないわけで、他人がいちいち否定することはない。
芥川は当時から人気作家だったけど、そういった有名人にたいしてはどんな攻撃も許されるという風潮もおかしい。相手がどんなに有名人であろうが、その人を否定する資格は誰にもない。
「或阿呆の一生」を読んでから、創作家にたいして批判するのは一生やめようと思った。その人がどんな思いで書いているかなんてわからないんだから。
タオを生きる | あるがままに生きるとは思考を信じないこと
- 作者: バイロン・ケイティ,スティーヴン・ミッチェル,ティム・マクリーン,高岡よし子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/09/27
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著者のケイティは欧米で注目されている思想家。
「思想家」という大げさなものではなく、心理実践家とでもいうべきか。彼女のやっていることは、Workという4つの質問を通して、自らを苦しめる思考を解体する作業。
東洋的な思想+西洋的な対話活動
ケイティの狙いは、自らの思考と距離をとること。それに尽きる。
本書のみならず、ケイティの著作を読むといつも思うのは、苦しみの源は自分の「考え」なんだなということ。
現実とは異なることを「あるべき姿」なんて思い込んでいれば、その思考が常に自分を苦しめることになる。
もちろん、これは仏教や道教のベースの部分であり、ケイティのやっていることは東洋人からすれば馴染み深いもの。
しかし、ケイティのWorkは実にアクティブな「対話」を実践するので、むしろ新しく感じる。
- 作者: バイロン・ケイティ、スティーヴン・ミッチェル,神田房枝訳、ティム・マクリーン監訳・高岡よし子監訳
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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興味のある人は上記のWorkも読んでみてください。
「タオを生きる」の中にも、対話の実践記録がいくつか掲載されています。
古典の読み方
本書「タオを生きる」の内容だけど、中国の「老子」がテーマになっている。
ただし、老子を解説しているわけではなく、老子の言葉にインスピレーションを受けて、ケイティが自由に語ったもの。
ちなみに、ケイティはそれほど古典に興味があるわけではないようです。そこが重要で、ケイティのWorkはあくまで自らの人生から編み出したもの。
だからこそ、Workであれほどアクティブな対話ができる。知識を学んで「悟ったつもり」の人には、あの対話はできない。
ケイティは実に自由奔放に語っています。「老子の教え」も、セミナーの参加者との対話も変わらない感じで、老子を言葉をちょっと目にして、すぐに自分の思いを素直にそのまま語る。これが古典の読み方なのかも知れない。
数千年前に答えは出ている
ところで、誤解を怖れず言えば、もう二千年以上前から、「いかに生きるか」の答えは出ているのかもわからんね。
ようするに「あるがまま」「ありのまま」に生きるということ。それができないから苦しむ。
問題はどうすれば、その境地に至るかということであって、そこは各自が見つけるしかない。
ケイティは、際限なく湧き上がる思考がすべて現実を曇らせるものだと気づいた。そのために、激しく質問をしていく。それはケイティの見つけた方法ですが、多くの人にとっても何らかの参考になりそうです。
リーン・スタートアップ | 本書を読まずに起業してはいけない
- 作者: エリック・リース,伊藤穣一(MITメディアラボ所長),井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/04/12
- メディア: 単行本
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起業の世界ではとても有名な本。
もうIT系のスタートアップでは常識になっている内容です。
5行で内容をまとめる
- 顧客に価値を提供できないプロダクトは、すべて無駄。
- 価値を提供できたかどうかを検証できないプロダクト、および学習できないプロダクトはすべて無駄。
- 軸足を固定しながら方向を変えて(ピポットしながら)、リリースしたプロダクトを検証し続ける。戦略が固まるまで大勝負はしない。
- 作業は価値提供の向上とアイディアの検証に絞る。
- これらの改善検証をMVP(最小限の価値提供にしぼった商品)を使って超高速で行う。
検証の鬼になれ
何らかのプロダクトやサービスをリリースしたときに、最初の思惑通りに行くことが少ない。
誰が顧客なのか、顧客はどこに価値を感じるのか、顧客はどのように使用するか。
こういった基本的ならことすら、最初の想定は外れ続ける。だからこそ、スタートアップは成功率が低い。
そこで、最小限のプロダクトをリリースしながら、顧客の反応を検証して、高速で改善しつづける。
ピポットという概念が重要
本書の中で一番重要だと思ったのは、ピポットという概念。
ピポットというのは、バスケのときによくやる動作で、軸足を固定しながら、もう片方の足で方向を変えること。
起業して何らかのプロダクトをリリースする。しかし、上手くいかない。そこで、ちょっとだけ変えながら、顧客の反応を検証する。
これが難しい。
要するに、起業家というのは二通りある。第一のタイプは「絶対に俺の考えは正しいはずだ」と信じ切って、どこまでも同じ戦略で推し進める。そして時間と資金が尽きてゲームオーバー。
第二のタイプは、プロダクトをリリースしたけど売れなくて、すぐに諦める。そして、まったく違うサービスを模索する。また売れない。違うことをやる。また売れない。違うことをやる。売れない。そのうちゲームオーバー。
この二つのタイプでは駄目ですよ、という話です。
最初の想定どおりに上手くいくわけがないので、初期のアイディアに固執しては駄目。だからといって、すぐに諦めて別のことをするのも駄目。
売れるか売れないかは紙一重なんだから、少しずつ戦略の方向を変えながら、検証を続けることが大切なんですな。
MVPというスピード感
プロダクトなりサービスを最初から作りこむ必要はない。なぜなら、どうせ売れないから。
その商品のもっともコアの部分(MVP=最小限の価値提供にしぼった商品)だけを作る。これなら開発のコストを抑えることができる。
そのMVPを顧客に提供して、反応を検証しながら、改善を続けていくということです。
プロトタイプとか、ベータ版というのと同じようなことだけど、ちょっと違う。プロトタイプというのは、完成品の「雛形」ということなので、顧客に全体像をイメージしてもらうためのもの。
MVPは戦略の正しさを検証するためのものであり、もっとも重要なアイディアの部分だけを作る。その部分に顧客が価値を感じるかどうかを検証する。
最小限のコスト、最短の時間で、そっこうでMVPを作って、学習しなさい。そういうことです。
実は楽天もこのやり方をとっていた。
この本の中で、プロジェクト会議の風景が描写されている。
担当社員が3ヶ月のプロジェクト計画を提出する。すると三木谷社長は「この部分はいらない。この部分は後回し。そうすれば1週間でできる」みたいな感じで、コアの部分だけを即効でリリースさせる記述がある。
まさにリーンなプロジェクトスタートであって、成功するIT起業家はみんなこのスタンスなのでしょう。
(ちなみに、「成功のコンセプト」は、「リーンスタートップ」よりずっと以前に刊行された本です)
ネット業界の定跡
リーンスタートアップの考え方は、とりわけネット業界で重要なものとなる。本書「リーン・スタートアップ」の著者は、メッセンジャーアプリ起業を通して、リーンスタートアップに行き着いている。
ネット業界というのは、パソコン1台あれば起業できる世界なので、イニシャルコストが低い。失敗しても失うものがない。しかし、とにかく、変化が早くて、時間だけが重要なコストになる。
だから、失敗を前提としたスピード重視の手法が欠かせません。
だけど、もしかしたら、多くの業種でも有効なのかも知れない。最初のアイディアに固執せず、顧客との対話を通して、売れるビジネスを模索する。起業とは全部、そういうものなのでしょう。
そういえば、ドラッカーも「重要なのは売上ではなく、学習だった」という名言を残しています。
「リーンスタートアップ」は、起業する人、プロジェクトを開発する人にとって必読書です。
長生きしたければ、運動はやめなさい!
健康を保つためには運動が必要というのが常識。本書は、あえて逆のことをタイトルで主張しているので目を引いた。
でも、「やっぱりな~」という内容。
要するに、無理な運動をすれば逆効果ですよ、という当たり前の話。タイトルはまさに釣りですな。
ただし、本書を否定する気はありません。「運動をしなきゃ」という強迫観念を持ってしまって、むしろ不健康になるような生活をしている人もいるでしょう。
特に体が弱っているときに強迫的に運動をするのは寿命を縮めるだけ。そういう人には本書は良い薬になると思う。
大切なのは、体と会話することです。「運動が良い悪い」の前に、自分の体がどういう状態なのか、それを知ること。長生きするために、今何をすべきかは、自ずと明らかになるというものです。
地球は「行動の星」だから、動かないと何も始まらないんだよ。
著者の斉藤一人さんを知らない人も多いだろうから、簡単に紹介したい。
健康食品の販売で成功して、高額納税者公示制度(長者番付)があった頃、12年間連続10位以内に入ったという億万長者。
いわゆる商売で大成功した人で、現在は大量の自己啓発書を書いています。
何冊か読んでみたけど、ちょっと元気をもらいたいときに軽く読むのに良さそう。
人気の秘密はたぶん、嫌味がないことだと思う。
自己啓発書って、けっこう嫌味な著者が多くて、辟易とすることが多い。あるいは、コンプレックスが強くて極論に走る著者とか。
斉藤一人さんはそういう部分がまったくなくて、金持ち喧嘩せずを地で行くような、非常に穏やかな文体がいいですね。
書かれている内容は、まあ、タイトルを見ればわかるとおりのことなんだけど、やさしい口語で語りかけるように書かれているので、気楽な気持ちで良い言葉に出会える。
私は基本的に電子書籍kindle版を買って、移動中にスマホで目を通すことが多いです。
斉藤一人さんは商売人だけあって、自営業をやっている人にとって心に響くようなイメージがある。やっぱり、勤め人と商売人は世界が違うから、どうしても響く度合いが異なってくる。
ほとんどの自己啓発は、勤め人を経験した著者が、勤め人のキャリアアップを想定して語っている。私は自営業者だから、「ちょっと違うな」とズレを感じることが多かった。
その点、斉藤一人さんは商売人出身だから、非常に親近感をもつことができます。