コペル書評

読んだ本の感想をメモ。ときどき映画も。

地球は「行動の星」だから、動かないと何も始まらないんだよ。

 

 著者の斉藤一人さんを知らない人も多いだろうから、簡単に紹介したい。

健康食品の販売で成功して、高額納税者公示制度(長者番付)があった頃、12年間連続10位以内に入ったという億万長者。

いわゆる商売で大成功した人で、現在は大量の自己啓発書を書いています。

何冊か読んでみたけど、ちょっと元気をもらいたいときに軽く読むのに良さそう。

人気の秘密はたぶん、嫌味がないことだと思う。

自己啓発書って、けっこう嫌味な著者が多くて、辟易とすることが多い。あるいは、コンプレックスが強くて極論に走る著者とか。

斉藤一人さんはそういう部分がまったくなくて、金持ち喧嘩せずを地で行くような、非常に穏やかな文体がいいですね。

書かれている内容は、まあ、タイトルを見ればわかるとおりのことなんだけど、やさしい口語で語りかけるように書かれているので、気楽な気持ちで良い言葉に出会える。

私は基本的に電子書籍kindle版を買って、移動中にスマホで目を通すことが多いです。

斉藤一人さんは商売人だけあって、自営業をやっている人にとって心に響くようなイメージがある。やっぱり、勤め人と商売人は世界が違うから、どうしても響く度合いが異なってくる。

ほとんどの自己啓発は、勤め人を経験した著者が、勤め人のキャリアアップを想定して語っている。私は自営業者だから、「ちょっと違うな」とズレを感じることが多かった。

その点、斉藤一人さんは商売人出身だから、非常に親近感をもつことができます。