コペル書評

読んだ本の感想をメモ。ときどき映画も。

「こうやって売ればいいんだよ! 」

 

「こうやって売ればいいんだよ! 」 (DO BOOKS)

「こうやって売ればいいんだよ! 」 (DO BOOKS)

 

 店舗販売のテクニック本。「圧倒的な販売技術」という宣伝ほどの内容ではないけど、「なるほど」と思うことはあった。

販売員でもないのにこの手の本に興味があるのは、ヤフオク出品をやってから(笑

ヤフオクで物を売っていると、商売について学ぶことが多い。家の中の不用品を売るのではなく、仕入れて売ったりもしているんで(趣味で)、なおさら商売の奥深さを勉強させてもらってます。

というわけで、とにかく「売る」ということに非常に興味があって、この手の本を軽く読むことがある。

本書の中で印象に残ったのは、販売シミュレーションをビデオに取るという部分。

実際のお客様相手に販売しているときは、さすがにビデオの隠し撮りはできない。だから販売練習としてシミュレーションをやってビデオを撮る。

自分がどんな接客をしているか?というのを客観的に観ることで、山ほど多くの気づきが得られる。

何事もそうだと思うけど、自分を客観的に見ることほど多くを学べることはない

裏返していえば、それほど自分を客観視するのは難しくて、だからこそ、どうすべきかがまったく見えなくなる。

あれこれテクニックを教わったところで、普段自分がどんな販売をやっているかを理解していなければ、あまり得るものがないのかも知れない。

これはどんなことにも言える。

たとえば、管理職教育もそう。上司になった人にたいして、どんな風に部下に接しているかを数日間ビデオに撮って見せればいい。

そうすれば、「自分は管理職として何が問題なのか?」が明白に理解できる。

あるいは、私のような自営業もそう。普段どんな仕事をしているかをずっとビデオに撮って観ればいい。つまらんことに時間をつかっているな~とゾッとするかも。

あるいは、急にジャンルは変わるけど、女性の口説き方もそう。自分がどんな風に女性に接しているかをビデオに撮ってみてみれば、なぜ自分がもてないのか嫌というほどわかることだろう。

あれこれ考える前に、とにかく現実を客観的にみること。そのための工夫をすること。そうすれば、自ずとやるべきことが見えてくる。

そういえば、「いつまでもデブと思うなよ?」のレコーディングダイエットも本質は同じですね。

 

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

 

 自分が何を食っているのかを記録する。

その現実を目の当たりにすれば、やたら食べていた人だって、自然と量をセーブするようになる。

不適切な行動というのは、客観的に把握できなくなったときに起きるのかも知れない。

ビジネスだって同じで、適切に行動できる人は当たり前に成功しているんですね。